ステップ3を経験されたお客様のケース①

早期退職制度が発表されて、自分はどうしようかと少し立ち止まって考えていたそうです。このクライアントさんとお話できたのはそんなタイミングでした。出会うべくして出会ったのかも知れません。

「どうしようかと考えているんだ」と伺った時点で「何がしたいのか」がすでに、頭の中にイメージがあるのだろうと思っていました。お話を伺うと、やはりやりたいことがあり、どのタイミングで取り組みを本格化しようか迷っているということでした。

「独立起業」という選択肢についてそれを実現するステップについてご紹介しながら計画を一緒に作ってきました。ステップ1,2を一緒に進めていきました。その結果、独立起業してやりたいことや、それを実現するための資金については明確にできました。

 一方で具体的に独立起業するステップについては様々な情報を収集し学んでこられたようで知識は十分のように思われました。しかし、なぜか踏み出せないという悩みがあることがわかりました。

本当に利益が出せるのか、失敗しないか、継続できるのかなどの心配があるようでした。
私の独立起業に至る道筋を参考情報にしながら、クライアントさんが納得できるステップを一緒に考えてみました。

やりたいことははっきりしていました。一方で起業してビジネスにする時に大きな視点の変化が必要なのです。やりたいことだけをやるのではなく、顧客にどのような効果や価値を提供できるのかという視点を持つようになるということが重要になってきます。

あなたとあなたのサービスを「そこまでやるか!」という差別化と「何それ?!」という独自性があって、顧客に適切な利益が確保でき、自社の望む価格で買ってもらう状態に整える必要があります。

これらの準備をしていくプロセスを一緒に考え、準備し、行動していくことをご案内しました。実はこのプロセスで一番時間を費やしたのは、自分自身の強みや独自性の棚卸しでした。

企業にお勤めの方は、往々にして強みなんて無いと勘違いされています。あなたはこの世の中にたった一人です。その「人生経験」x「知識」x「スキル」を持っていて唯一無二の提供価値が無いということはあり得ません。ただし、これを言葉にして表現することがとても大変な作業になるんです。

しかし、これさえ表現できれば、対象者と価値提供により独自の肩書が生まれることでしょう。「この人だけに評価されればいい」という割り切りが新規性と共感性を生み真似されない「ひとりの株式会社」へと繋がっていきます。

このクライアントさんは、現在こうしたプロセスを実行されています。60歳で定年退職を迎えたらロケットスタートされていくことでしょう。期待しています。